ホーム > 高岡英夫作詞 『小さなわたし』(ナウシカ・レクイエムをヒントに)/私は変わる、地球は変わる、小さな私も、全てが変わる、美しく

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高岡英夫作詞 『小さなわたし』(ナウシカ・レクイエムをヒントに)

小さなわたし

作詞:高岡 英夫

宇宙のなかの 小さな地球
宇宙のなかの かわいい地球
地球のなかの 小さなわたし
地球のなかの かわいいわたし

40億年 はぐくまれ
水と空気と太陽が
小さなわたしをつくったの

地球のなかの 小さなわたし
地球のなかの かわいいわたし
わたしのなかの 小さなわたし
わたしのなかの かわいいわたし
わたしのなかの 小さなわたし
わたしのなかの 傷つくわたし

40億年 たった朝
鉄と石油と核の火が
大きなわたしをつくったの

宇宙のなかの 小さな地球
宇宙のなかの かなしい地球
地球のなかの 大きなわたし
地球のなかの みにくいわたし
わたしのなかの 小さなわたし
わたしのなかの かなしいわたし

40億年 たった夜
星と勇気と人の輪が
大きなわたしに 気づかせた

風が吹く 雨が降る 緑の地球
川がゆく 陽がのぼる かがやける
緑の山たに 緑の地球が息づく

わたしはかわる 地球はかわる
小さなわたしも すべてがかわる
うつくしく

宇宙のなかの 小さな地球
宇宙のなかの かわいい地球
地球のなかの 小さなわたし
地球のなかの かわいいわたし
わたしのなかの 小さなわたし
わたしのなかの かわいいわたし





私は変わる、地球は変わる、小さな私も、全てが変わる、美しく

「高岡英夫へのインタビュー」(インタビュアー:運動総研編集部)


ゆるめるトレーニングで小さいわたし=細胞を可愛いと感じる心と体に


インタビュアー:7月12日の『高岡英夫&Nidoさんチャリティー』の Nidoさんコンサートで、高岡先生が作詞をされた『小さなわたし』の詞を、Nidoさんの『ナウシカ・レクイエム』演奏をバックに朗読されましたね。どのような想いで、どのような工夫をされてあの詞を作詞されたのでしょうか。

高岡英夫(以下、高岡):『ナウシカ・レクイエム』には、「ランランララランランラン♪」と いうメロディを何度も何度も繰り返す、非常に特徴的な部分があるのですが、あのメロディにちょうど適合する言葉が見つかるかどうかが一番の難関でした。そして実は、その言葉を見つけるにあたって、私が永年研究を重ねてきた宇宙論と細胞理論、これらの中に宇宙、地球、人間、そして人間の中の細胞という四者の関係を研究するアイデアがあるのですが、その研究で解明した知見が、活かされているのです。

インタビュアー:詞といっても研究に裏付けされたものなのですね。機会があればその中身をじっくりとお伺いしたいものです。それにしても詞の中の「小さな」や「かわいい」という言葉たちがとても印象に残ります。

高岡:実は私は小さなものや可愛いものが大好きなんですよ。幼稚園の頃の自分を思い返してみると、無類のワンパクでありながらたいへん花好きで、しかも大きな花よりひな菊やスミレなど、可愛らしい小さな花が好きだったのです。
 成長の過程で心や体に拘束が生まれ可愛いものや小さいものを愛でる気持ちを失っていった時代もあるのですが、固まってしまった自分の心と体を徹底的に解きほぐしゆるめていくトレーニングを追究することで、小さな花や、さらに自分の中の小さなわたし=細胞までも、可愛いと感じる心と体の深いゆるみに到達したのです。ですからこれらの言葉が自然に出てきたのだと思います。


みにくさとかわいさのバランスを新たにつくり上げることが必要


インタビュアー:ところで、私はこの詞を聞いたとき、とても深いドラマチックな展開を感じそれに驚かされたのですが、これは何から来ているのでしょうか。

高岡:それは、事実それ自体がドラマチックであることを踏まえて、それを素直に詞にしているからでしょう。
 この地球上に人間が存在すること事態が、極めて稀な現象だということ、つまり地球上に生命が生まれたことも宇宙規模で見て稀なことなのに、さらに単細胞生物から多細胞生物、脊椎動物へと進化を重ねて人間にまで至ったことが稀の中の極めて稀な現象と言えます。そして人間も極めて小さな細胞に支えられて生きている、極めて小さな存在と言えます。
 ところが人間の心と人間が生み出した文明はその後とてつもなく巨大化してしまい、今日、実に様々な方面で極めて深刻な問題を引き起こしています。良い意味も悪い意味も引っくるめ、そのこと自体が極めてドラマチックな事実ではないでしょうか。私たちは核兵器や原子力発電の問題も含めて、このことを真摯に考え、どうすれば良いのか答えを見つけ出していく必要があるでしょう。今日明日に簡単に解決できるような問題ではないでしょうが、現代に生きる私たち人間に共通に課せられた、重い宿題のようなものだといえます。
 私たちは必ずや答を見つけ出す必要がある、象徴的に言えば人間の「大きさ=みにくさ」と「小ささ=かわいさ」のバランスを新たに創造的につくり上げることが必要なのだろうと、私は考えているのです。それが詞の最後の「わたしはかわる、地球はかわる、小さなわたしも、すべてがかわる、うつくしく」です。それこそが、この詞に込めた私の願いなのです。


これからの日本、世界にとって大切な思想をより多くの方々に届けたい


インタビュアー:それほどの深い想いをもって作詞をされたのですね。

高岡:はい。また、これほど素晴らしい曲をヒントに詞を作らさせていただくのですから、曲を作曲された久石譲さん、映画を作られた宮崎駿監督やスタッフの皆さん、そしてこの詞を聞いてくださる皆さんの心を思い、本当に丁寧な気持ちで詞をつむがせていただきました。

インタビュアー:今回、この詞を公開されようと思われたのはなぜでしょうか。

高岡:この詞はこれからの日本、世界にとって大切な思想を表現しているのですから、今回ホームページ上に掲載することに始まり、様々な機会を頂戴しては朗読を通して皆さんに聴いていただくことが必要と考えたのです。また、詞に本当にふさわしい曲を新たに作曲してくださる方との出会いを得て、広く社会に向けて歌として発信していくことも必要であろうと考えています。

インタビュアー:多くの方々が『小さなわたし』の朗読を楽しみにされていますから、それは皆さん、たいへん喜ばれるのではないでしょうか。また、詞にふさわしい曲がついて歌として歌われる時が来るのも、とても楽しみですね。

高岡:そう言っていただくと私もうれしいです。

(了)

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