ホーム > 災害時の危機管理に役立つ“高度能力開発トレーニング”

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災害時の危機管理に役立つ“高度能力開発トレーニング” 高岡英夫談

(聞き手:運動総研編集部 谷田部尊将)

……ゆる体操の中のひざコゾコゾ体操が実際に被災地の避難所で指導されていたり、TVや新聞・雑誌、書籍などのメディアで様々な先生によって紹介されています。つい先日にも読売新聞で、ひざコゾコゾ体操が大きく写真付きで掲載されていました。高岡先生はこういう災害時に役立つことを予想されて、あのような体操を作られたのですか?

高岡…もちろんです。私は武術家です。皆さんはあまりご存知ないかもしれないのですが、武術というのはそもそもあらゆる危機的な状況に対して最善の運動・行動を取るための危機管理法なのです。そして、それは身体と意識、呼吸、気のトレーニングを中心に置いて人間の能力を高めるように詳細に作られている、きわめて高度な文化なのです。
 いまだに武術をボクシングや柔道などの格闘技の古い形態だと見なしていらっしゃる方が多いと思いますが、それはとんでもないことです。それは武術の一面を見ているに過ぎません。
 そもそも私は武術家から出発して研究者になったので、私が編み出した様々なメソッド、たとえばゆる体操やそれ以外のゆる関連トレーニング、すなわち「身体意識を鍛える」や「身体能力開発」、「ゆる筋トレ」、それに「細胞正常力アップ」をはじめとした「生きる根本力」などで指導している一連のメソッドは、常にまず第一に危機管理法としての意味を持つものとして作られています。つまり私は危機的な状況で役立つメソッド以外は用意していないのです。
 体操法や呼吸法、気功法などいずれにせよ人間の能力を高めるトレーニング法の一切は、先月起きたようなとんでもない大災害時においてこそ見事に役立つものとして作られていなければいけないのです。そうでないメソッドは私にいわせれば、少々辛辣な表現になりますがガラクタのようなものです。平和なのんびりした時にだけしか役立たない方法は、ファッションや単なるロマンチシズムでしかありません。
 なぜならば、平常時と比べて災害が起こった状況というのは、環境自体がマイナスになりますから、自分を支えてくれる要素が極端に減り、さらにいえば逆に環境のファクターが攻撃的な敵のように働き出します。そういう時こそ人間の能力というものが要求されるのです。
 だから、そのような非常時にこそ役立つ方法として人間の能力のファクターを育てるということは、結局、普段の私たち自身が持っている能力を余力のある豊かな力強いものに育てるということに他なりません。一方、日常では環境のファクターが自分に対してマイナス方向に引っぱらずにプラスの方向に働いてくれるわけですから、そこを足場にして私たちは非常に高度な能力と健康を発揮して生きていけるようになるのです。そのことはもう当然のこととして私の中で考えられていることですし、いの一番にそのような観点からトレーニング法の開発を出発しているのです。
 ですから、「トップ・センター」や「三丹田」が災害に役立つことはいうまでもないとしても、私のご紹介するどんなメソッドもすべてそのような困難な状況の中で、直接的な被害者も間接的な被害者も、誰にとっても有効なように作られていることをご理解いただければ幸いです。


……「トップ・センター」や「三丹田」が実際に非常時に役立つということはわかるのですが、「ゆる筋トレ」や「細胞正常力」、あるいはそれ以外のいろんなメソッドもそのような観点で作られているのですか?

高岡…その通りです。研究者やトレーニング法の開発者として自分が立っている一番の原点が武術と根底を同じにしているのです。つまり本格的な危機管理法という立場を取ってメソッドを作っていくわけですから、私が作り出すトレーニング法というのはどんなものでも必ず危機管理に役立つようになっています。
 ちなみに春期集中講座で開催する講座でいえば、「細胞正常力アップI」は皆さんの持っている危機管理というイメージから一番ギャップがあるかもしれません。しかし細胞正常力を強化することで、化学物質や放射能によって細胞の核が傷つくのを防いだり、それに対する抵抗力を高めることを企図するトレーニング法として最初から私は位置づけているのです。


……つまり日常では高度能力の開発に役立つトレーニングが、非常時には即危機管理に役立つ本質的なトレーニングだったということですね。

高岡…はい、まさにその通りです。また「ゆる筋トレII・III」は当然瞬間的に災害から身をかわしたリ、数10分間の間に避難するというようなレベルの運動・行動に非常に役立ちます。そういう避難時には高度な脳の洞察力、判断力と筋肉がうまく連動して働かなければ意味がないわけですから、脳との密接な繋がりを実現、計画していない普通の筋トレは、洞察力や判断力を筋活動が引き出せないという意味で危機管理に適しているとはいえません。一方、ゆる筋トレは危機管理に見事に役立つように作ってあります。
 「拘束腰芯赤ちゃん系・仙骨操作系」にしても、拘束腰芯を溶解して取り除いたり、仙骨を鍛えていくことで、どんな困難な場に身を置いてもしっかりと立てる安心立命の境地を得られるようになることを企図しています。これも当然のことながら危機管理法として最初から作りあげているということです。
 結局こうした本質的な意味で、仕事・日常生活から危機存亡の事態にわたる統一的に必要な能力を鍛え上げ、育成することの理論と方法こそが、誰にとっても必要だということです。ですから、私がご紹介するトレーニングに取り組んでいる皆さんは、誰にも増して平常な状態でも元気で活躍できる人であるはずですし、また一方で危機的な状況においてもそのあらゆる場においてもっとも元気に活躍できる人でもあるはずです。(了)

 ひきつづき高岡英夫の春期集中講座の内容に関するメッセージをお届けしていく予定です。どうぞお楽しみに。

2011年春期集中講座の詳細はこちらまで>>

お問い合わせは、運動総研コールセンター
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